1.医師としての3年目に山形の井出眼科病院で研修を受け、眼瞼と白内障の手術専門医師の元で手術を学ぶ。
2.医師4年目に済生会滋賀病院で硝子体術者の部長と硝子体手術と眼瞼、斜視手術を立ち上げる。病院初の出産、子育てをしながらの眼科当直医として、他科の医師と協力して救急医療の経験を積む。白内障手術、眼瞼手術、斜視手術、硝子体手術、緑内障手術を経験。その中でも白内障手術、眼瞼手術、斜視手術を主に経験する。京都府立医大の大学病院では網膜の専門外来を担当する。
3.医師8年目に京都中部医療センターで副部長として派遣され、白内障手術、眼瞼手術、斜視手術を担当。
4.子供が小学校になる時に京都府立医大の眼科医局から独立してフリーとなり、能登川病院で5年間閉鎖されていた手術室を再起動させ、一人常勤で白内障手術を年間500例、眼瞼手術を年間60例経験し、現在はアイセンターとなり、滋賀の眼科で中核の病院となる。
5.聖佑会グループでは八尾クリニックの院長として医院を立ち上げ、白内障手術923例、眼瞼,斜視手術504例の経験をする。また、オルソケラトロジー患者は177例、近視抑制点眼患者も200例となり、グループの勉強会では、オルソケラトロジーと近視抑制点眼の併用の259眼の1年経過についての症例をまとめ、実際の治療効果を証明した。
それぞれの病院での経験は私の糧となり、全ての病院の院長や部長、指導医の先生や先輩、後輩、協力していただいた看護師さん、視能訓練士さん、受付さん一人一人との思い出は、今でもはっきりと覚えていて感謝しかありません。大島佑介理事長には沢山の手術症例の経験や考え方を教えていただき、本当に感謝しています。
京都府立医大眼科の研修医時代の指導医の先生に「ベストな治療をしてもうまくいかないこともある。そのときに先生に診てもらえて良かったと思ってもらえるように」、済生会滋賀県病院の脳外科部長先生に、「治る病気の患者さんは放っておいても治るけど、難しい病気の患者さんには、時間かけてじっくりと向き合わないといけない」と指導していただきました。その教えを胸に、今も治療を続けています。井出眼科病院では、医師としてはまだ何も出来ない私を、公私共に看護師長さんやスタッフの皆さんに支えていただきました。これからは、若いスタッフがイキイキと働ける場になるように、支えていくことで、恩返しができればいいと考えています。