小児眼科、まぶたの手術治療、近視の治療(オルソケラトロジー)眼鏡処方
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小児眼科

お子様の目の病気は早めの治療が大切です。 ご自身で判断しないでまずはご相談を!

小児眼科
 弱視について
弱視とは、片目または両目の視力障害のことです。視力の発達の時期(感受性期)にはっきりとした映像の刺激を受けないと、両目できちんとものをみることができず、視力の発達が止まったり、遅れたりします。この大事な感受性期を過ぎてしまうと、あとから頑張って治療しても視力が改善しないことがありますので、早く治療することがとても大切です。
斜視について
片目の視線が対象からずれていて両眼の視線が一致しない状態をいいます。ずれる方向によって外斜視、内斜視、上下斜視があります。
特殊な斜視としてケガや体の病気によって起こる斜視、強い近視に伴って起こる斜視など、様々な斜視があります。このうち頻度が高いのは外斜視と内斜視です。

外斜視:いつもどちらかの目に斜視がある場合に治療が必要となることがあります。

内斜視:生後6ヶ月までに発症する内斜視は、両眼視機能の獲得のために早めの治療が望ましいとされています。

子どもの視力の発達について
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は、明かりがぼんやりとわかる程度のものです。しかし、ママやパパの顔を見つめたり、玩具で遊んだりしているうちに、視力は徐々に発達していき、目で見たものを脳で認識できるようになります。すなわち、子供の視力はうまれた後に外界からの適切な視覚刺激を受けることによって発達します。この外界からの刺激によって、脳の神経回路が集中的に作られる時期のことを「感受性期」といいます。 人間の視覚の感受性期は、生後1か月から上昇しはじめ1歳半ごろにピー クに達し、その後徐々に減衰して、おおよそ8歳ごろまでに消失すると考えられています。

★当院では生後6ヶ月頃から特殊な機械で屈折度数に異常がないかを測定し、2歳頃から簡単な視力測定、2歳半頃から正確な視力測定ができます。
米国では2歳になるまでに通常の小児科検診で視力スクリーニングを行わなければならないとされており、日本でも3歳児検診でスクリーニングが実施されておりますが、そのスクリーニング方法は自治体によって様々であるのが現状です。当院では積極的に視力検査を行い、異常をできるだけ早く見つけるようにしています。

治療の流れ

眼鏡治療 メガネをいつもかけておく

弱視の治療は、屈折異常 (主に遠視や乱視)がある場合は、メガネをかけて網膜にピントを合わせることにより、はっきりした映像が網膜に映り視力の発達が促されます。いったん視力が発達して安定すれば、元に戻るようなことはありませんが、成長とともに定期的なチェックをして、適切な度数のメガネに変更することも忘れてはなりません。

★遮蔽訓練 視力の良いほうの目を隠して悪いほうの目でしっかり見る
左右の目の度数が違う時に、メガネをかけるだけでは視力が改善しない場合があり、同時に遮閉訓練を行います。 遮閉訓練は、視力の良いほうの目に遮閉具(アイパッチ)を付け、視力の悪いほうの目でしっかり見るように促す訓練です。お子さんの好きなキャラクターを遮閉具にしたり、メガネの上から布製の遮閉具を付けるなどの工夫をします。

眼瞼の治療

逆さまつげ(眼瞼内反症)は成長につれて自然に治ることが多いため、通常は様子を見ます。まつげが目の表面にあたって傷がある場合や、片眼の眼瞼下垂などは視力の成長を妨げるため、手術が必要になります。

斜視の治療

① 眼鏡 遠視が原因で起こる内斜視に対しては遠視の眼鏡を処方します。

② プリズム眼鏡 プリズムレンズ(光の進路を変えるレンズ)を入れることで、ものが二つに見えたり、眼が疲れる症状を改善します。

③ ボツリヌス療法 ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質を有効成分とする薬を筋肉に注射する治療法です。菌そのものを注射するわけではないので体への害はありません。一時的に筋肉を麻痺させることで眼の位置を調整します。効果は一時的で、通常は3~4ヶ月で消失することが多いです。(12歳以上が保険適応となります)

④ 手術 目には目を動かすための筋肉が6本ついています。そのうちの1つか2つの筋肉を移動させて目の位置を治します。

後転法…筋肉の付着部を後ろへずらすことで、作用を弱めます。
前転法…筋肉を短縮して元の位置に縫い付けることで、作用を強めます。
例)外斜視の場合、目を外側に向ける筋肉を弱める(後転)、または目を内側に向ける筋肉を強める(前転)ことで、外ずれを治します。




まぶたの手術で目やにや痛みの症状が改善し、視力もあがりました

4歳の子供の右目の内反症です。黒目に傷ができると視力の成長に影響が出ることがあるため、早めの手術が必要になることがあります。手術時間は30分ほどで終了しますが、全身麻酔で手術を行うため麻酔科医のいる病院で行います。


院長 池本淳子


治療費について

保険治療はこども医療費助成制度が適応されます。

大阪市にお住まいの、各種健康保険に加入している0歳から18歳(18歳に達した日以後における最初の3月31日)までのお子さんは、医療機関ごとに1日最大500円(月2日を限度)の自己負担で手術を含めた治療を受けていただけます。(同一医療機関における3日目以降のご負担はありません。)
※保険適用外のもの 自費診療:当院ではアトロピン点眼、オルソケラトロジー、差額ベッド代(多根記念病院で入院治療の場合は母子同室で個室料が3日分45000円必要になります)は対象外です。
★14歳以下の眼瞼手術やお子様の斜視手術は多根記念病院での入院治療となります。

小児治療用眼鏡の保険適用について
小児(8歳以下)の治療用として用いる眼鏡およびコンタクトレンズの作成費用は、健康組合、社保、国保等の保険の適応となります。眼鏡代の7割が支給され、27231円(支給上限額38902円の7割)が上限となります。5歳以上は2年に1度、4歳以下は1年に1度の申請が可能です。
1.治療用眼鏡の作成指示書
2.療養費支給申請書
3.眼鏡の領収書
1~3の書類を保険組合に提出し、認められれば支給額上限内にて支給されます。

 こはる眼科 

一人ひとりに合わせた丁寧な治療を心がけます。


受付時間: 10:30〜18:30 

所在地: 大阪市中央区糸屋町2-1-4 CROSS BLDG3階

Nakaoe Park, North side

診療時間
10:30〜13:30
14:30〜18:30
★金曜午後:手術
休日:日曜、月曜、祝日